神経症ってどんなものですか?

神経症とは、生まれつき物事を気にしやすく、心配性という素質を持った人が、誰にでもある睡眠不足、体調の違和感、人の視線、さらにガス栓の確認や鍵のかけ忘れなど、その人にとって最も大切だと考えている一点を非常に気にして、それを異常だと思い込んで取り除こうとするところから始まります。そして、この不快な感情をあってはならないと取り除こうと努力すればするほどその不快な感情は強大化し神経症の“とらわれ”に陥ります(生活の発見会ホームページより)

 

以前は、「ノイローゼ」と言われるときもありました。体の組織(器質的)に異常があるというよりも、心理的に自分の心で作り出した不安などにより、場合によっては身体的に異常(呼吸困難や動悸など)を感じるときがあります。

 

具体的には、以下のようなじつにいろいろな症状があります。

以下の症状以外にも、さまざまな症状が私たちを困らせるときがあります。

 

*人づきあいが苦手だったり、人の前に出るとあがってしまう・・・(対人恐怖)

*電車に乗るとパニックになってしまうので電車に乗れない・・・(パニック障害)

*私は何か悪い病気じゃないかと心配であちこち病院巡りする・・・(疾病恐怖・不安神経症)

*ガスの元栓や戸締まりが気になって、何度も確認してしまう・・・(強迫神経症)

*何に触れても汚いと感じ、何度も手を洗わなければ気がすまない・・・(強迫神経症)

*車を運転中、誰かをひいてしまったのではないかという気になり、確認に戻ってしまう・・・(加害恐怖・強迫神経症)

*ある文字や数字が気になって、こだわりすぎる傾向にある・・・(数字恐怖・縁起恐怖)

*人の視線やうわさ話が気になって何もできない・・・(視線恐怖症)

などなど・・・

 

簡単な質問にお答えいただく事で自己診断の参考にしていただけるチェックシートがあります。
お試しにぜひチェックしてみて下さい。

下記をクリックすると生活の発見会ページへ移動します。

セルフチェックシート(生活の発見会ホームページへ)

こちらをクリックしてください。
チェックシートはあくまでも参考であり、詳しくは専門の医師・心理相談機関にご相談下さい。

 

 なお、集談会は医学的治療の場ではございませんので、治療や投薬はございません。ご了承いただけますようお願い申し上げます。


森田理論とは

森田理論とは、森田療法を創始された森田正馬先生の、神経症に対応する心構えや対処法を理論としたものです。

私たちは、医者ではありませんので、治療はできませんが、神経症に苦しんでいるものたちが集まり、森田理論に基づいて、相互理解やアドバイス等を行っています。

 

*森田療法は、1919年に我が国の精神科医、森田正馬によって創始された神経症に対する精神療法です。森田療法は、対人恐怖や広場恐怖などの恐怖症、強迫神経症、不安神経症(パニック障害、全般性不安障害)、心気症などが主たる治療の対象であり、これまでに高い治療効果をあげてきています。また最近では、慢性化するうつ病やガン患者のメンタルケアなど、幅広い分野に有効と言われています。

 

森田理論(療法)は、ひと言ではなかなか言い表せませんが、生活の発見会のホームページによると、「内向的で心配性、完全欲が強いといった神経質な性格傾向の人なら誰でも、身体や感情の違和感ばかりに気をとられ、それを取り除こうとしてかえってその違和感にとらわれていく、という経験をしたことがあるでしょう。そうした「心のからくり」によっておこる精神状態が「神経症」であり、森田療法はこうした神経症のための治療法です。欧米の精神療法では、不安や症状を異常と見なし取り除こうとします。これに対し森田療法は、不安があるのは人間として自然なことだと認め、不安との共存をめざします。」とあります。

 

なかなか難しそうな理論に感じますが、学習をしていき、アドバイスを受けたり、自分にあてはめたりしていくうちに、なるほど!となってきます。徐々に神経症の症状を改善させていきたいですね。

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